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普通にやってても勝てない

執筆者の写真: -はるか- 札幌ラーメン悠
-はるか- 札幌ラーメン悠
9月14日
読了時間: 3分
札幌ラーメン悠-はるか-入口
人の気配すらないラーメン悠-はるか-

オープンしたものの、なかなかお客さんが来ない。

前回も書きましたが、金曜日にお客さんが1人なんて日もありました。

しかも、真向かいには有名店。

同じようなラーメンを普通に出していても、わざわざこっちを選んでもらえる理由がない。

これは早い段階で感じていました。

じゃあ、どうするか。

当時の自分が考えたのは、とにかく他と違うものを出してみることでした。

オープン当初から、みそチーズラーメンと辛味噌ラーメンはメインで出していました。

うちの味噌は、白味噌を使ったまったりしたタイプ。

札幌味噌というと、濃くてパンチのあるイメージを持つ人も多いと思いますが、うちはもう少しまろやかな方向でした。

そこにチーズを合わせると、さらにコクとまろやかさが出る。

でも、入れすぎると一気に重くなる。

辛味噌も同じで、ただ辛くすればいいわけじゃなくて、元の味噌の良さを残しながら辛さを足さないとバランスが崩れる。

そんなことを考えながら、色々試していました。

そのうち、

「こういうのはどうだろう?」

「これは他にあまりないんじゃないか?」

と、さらに色々なメニューを作るようになります。

その一つが、ガーリック塩バジルラーメン。

今考えると、かなり色々やってました(笑)

塩ラーメンは味噌よりも味の輪郭が出やすいので、香りを足すとかなり印象が変わります。

ガーリックもバジルも香りが強いので、うまくハマれば面白い。

でも、やりすぎると一気にラーメン全体のバランスが崩れる。

何かを足せば必ず美味しくなるわけではなくて、足したことで元の良さが消えることもあります。

今振り返ると、この頃はそういうことを実際に作りながら覚えていたんだと思います。

もちろん、全部が当たったわけではありません。

「これはいけるだろう」

と思ったものが全然出なかったり、

逆にそこまで期待していなかったものが意外と注文されたり。

やってみないと分からないことばかりでした。

この頃はまだ、

「店の看板になる一杯を作る」

というより、

「どうしたらこの店を選んでもらえるんだろう」

という気持ちの方が強かったと思います。

周りと同じことをしていたら埋もれる。

でも、変わったことをすれば何でもいいわけでもない。

その間をずっと探していました。

今なら、メニューを増やす前にもう少しやることがあったんじゃないか、とも思います。

一つの商品をもっとしっかり育てるとか。

店として何を売りにするのか、もっと分かりやすくするとか。

当時はそんな余裕もなく、とりあえず思いついたことをやってみる。

そんな感じでした。

ただ、この時期に色々作って試した経験は、今のラーメン作りにもかなりつながっています。

失敗したものも含めて、

「これは合う」

「これはやりすぎ」

「面白いけどラーメンとしては違う」

そんな自分なりの基準が、少しずつ出来ていきました。

最初から今の形があったわけではありません。

かなり遠回りしながら、少しずつ今の店になっていきました。


 
 
 

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